インプラント治療

インプラント治療

1.インプラントについて

歯を過去に抜いた方、抜歯が必要と言われた方へ

いろいろな治療法がある中で、インプラントを選択するか悩んで決断できない理由は何でしょうか?

手術や治療期間、費用……いろいろあるかと思いますが、実は悩んでいる間にリスクはどんどん高まります。インプラントは顎の骨が健康で十分残っているうちに、早めに行うことが大切です。状態が悪くなると、治療期間や費用、身体的な負担が大きくなり、手術も難しくなる可能性があります。

条件さえ整えば実際の手術は短時間(1本埋入に20分程度)で、出血や負担も少なく、術後から1~2時間程度で食事もできます。(※症例にもよります)

2.インプラント治療のメリット

入れ歯が合わないとお悩みの方も多いですが、インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、自分の歯のように噛むことができます。

セラミックやジルコニアなど、金属を使わない自然な白さを実現できる歯科素材を使います。ほかの歯となじみ、入れ歯のように金具もないので審美性に優れています。

隣の歯を削るブリッジや、残った歯で支える入れ歯とは異なり、インプラントはほかの歯に影響が及びません。健康な天然歯に負担がかからず、お口全体の健康維持にもつながります。また、しっかりと噛むことは脳に刺激を与え、活性化を促します。さらに、唾液も増加するので胃腸などの消化器への負担を減らすことができます。

噛むことは顎の骨にも刺激を加え、健康を維持することに役立っています。歯を失うと顎の骨は痩せてしまいますが、インプラントで再び顎の骨にはたらきかけることができます。

3.インプラント治療のデメリット

インプラントは、原則的に保険適用外の治療のため、保険が適用される治療と比べると費用は高くなります。また、治療完了後には、定期的なメンテナンスが必要なことも頭に入れておきましょう。 インプラントの料金について (ここからプライスにリンク) 全体的な治療期間は症状などにより異なりますが、埋入したインプラントが骨に定着する期間なども考えると6ヶ月程度になることもあります。また、治療が完了した後は、症例にもよりますが、少なくとも6ヶ月に1回程度のメンテナンスは必要です。 インプラントは顎骨に直接埋め込むため、手術や麻酔が必要になり、身体的な負担がかかります。また、持病がある方は、事前の準備や特別な配慮が必要になる場合があります。治療後には、「インプラント周囲炎」という症状が出ることがあり、症状が悪化するとインプラントが抜け落ちてしまう可能性もあるため、定期的なメンテナンスで予防していく必要があります。

4.当医院インプラントの種類と特徴

ザイブインプラントシステムの特徴

  • インプラントと顎の骨の初期固定を早めることができる
  • 正確にアバットメントの位置を決めることができる
  • 豊富な種類のインプラントがある

アストラテックインプラントシステムの特徴

  • 純チタンを用いているため、長期間安定して使用できる
  • 骨との結合が早く、体への負担が少ない
  • 審美的に自然なインプラント治療ができる

メガジェンインプラントシステムの特徴

抜歯即時埋入に最適

抜歯即時埋入とは歯を抜いたと同時にインプラントを歯を抜いた位置にインプラント体を入れ替える方法です。この治療方法をおこなうことにより悪くなってしまった歯を、新たな自分の歯に置き換えることがその日にできます。
現在ヨーロッパ、アメリカでシェアがあり世界70ヵ国で使用されており信頼性の高いインプラントです。

インプラント治療では通常、複数回の手術と長い治療期間が必要です。これに対しメガジェンのインプラントは、一度の外科手術でその日のうちに完結する
「One Day Implant」のコンセプトで開発されています。

製品の1つであるAnyRidgeは剪断力に優れた独自のナイフスレッドデザインを採用しているため、十分な初期固定が期待できます。ほかにも、スライス型セルフタッピングなど、初期固定を強固にするためのさまざまな工夫が凝らされています。
S-L-A(Sandblasted, Large-grit, Acid-etched)表面を採用していることも、こののインプラントの特徴です。S-L-Aは、インプラントと骨が早く強固に結合する表面性状で、高い評価を得ています。

5.治療の流れ

歯を失った原因、現在のお悩み、疑問点などを丁寧にお話ししながら、治療の流れや費用についてもご説明しますので、遠慮せず何でもお話しください。

1)精密な検査と治療計画

院内に完備しているデジタルレントゲンや歯科用CTなどの先進機器を使い、精密検査を行います。全身状態の問診と合わせてインプラント手術が可能か判断し、今後の治療計画を立てます。

2)デジタルシミュレーションの導入

インプラント専用のシステムを使い、CTで撮影した3D映像を使って埋入場所や角度をシミュレーションします。実際の埋入場所を目で見て確認でき、納得の上で手術を進めることができます。治療期間や費用なども患者さまへのご説明とご相談を重ね、満足度の高い治療をめざします。

4)インプラント手術

顎の骨にインプラントを埋め込む手術を行いますが、当院では30年の経験であっという間に終わります。院内歯科用CTとプライムスキャン(最新口腔内スキャナー)で院内作成した手術用ガイドを活用し、的確な位置に迅速にインプラントを埋入します。
※インプラントがあごの骨に定着するまで、8週間ほどかかります。(期間は骨の状態や治療法、によって変化します)

STEP1.  一次手術

顎の骨に幅、深さに合わせたXIVEインプラントを埋め込みます。時間的には20分から30分で終わります。個人差がありますが腫れはほとんど出ません。食事も術後1時間くらいでとっていただいて構いません。処方した薬は必ず飲んでいただきます。副作用が出た場合は代替えの薬を再処方いたしますのでご安心ください。

STEP2.  治療期間

一次手術後、翌日は消毒に来ていただき、1週間後抜糸となります。
その後、最短8週間の治療期間をおくことでインプラントと骨が強い力で結合します。(オッセオインテグレーション)。

STEP3.  二次手術

人工の歯を取り付ける準備をします。ふさがっている歯茎に小さな穴を開け、インプラントフィクスチャーについているスクリューを外し歯肉の形を整えるアバットメントスクリューを装着します。この状態で、歯ぐきが治るまで約1週間おきます。

5)インプラント上部構造の光学印象

埋入後約8週間で人工歯の型取りを行います。一般的に使われるガムのような型取り素材は使わず、短時間で痛みや不快感のない口腔内スキャナーを使用し、正確なデジタル印象を使っています。まず、専用スキャンボディをインプラントに装着し口腔内のスキャンをします。その後、隣接歯等からバーチャル3Dモデルを算出します。これらの情報すべてを考慮し、ソフトウェアが自動的に3次元のインプラント位置を認識します。

CERECソフトウェアを使用し、わずかな手順でアバットメントとクラウンまたはスクリュー固定式クラウンの計画が立てられます。

6)オンラインでデータを送付し、製作

その後このデータをオンラインで繋がっている歯科技工所に送り、技工所ではそのデータをもとにPC上でクラウンやブリッジ等の設計をし、最後はミリングマシンでジルコニアやセラミックを削り出し、色を付けた後焼き上げて完成します。

7)治療完了・メンテナンス

技工所から送られてきた技工物を口腔内で微調整し、接着セメントもしくはスクリューで装着して治療は終わりです。その後の定期的なメインテナンス(少なくとも6か月ごと)は、インプラントを長くお使いいただく上で、治療以上に非常に大切なことです。

6.Q&A

Q1インプラントの手術は痛い?時間は?

A1麻酔の効果で痛みはなく、1本あたり20分程度です

局所麻酔をしてから手術を行いますので、痛みを感じることはありません。術後2~3日は腫れたり、痛みを生じることもありますが組織の反応ですので心配はいりません。所要時間は1本当たり20分程度で、骨造成が必要な場合でも1時間程度です。

Q2インプラントは何年ぐらいもちますか?

A2環境やメンテナンスで個人差はあります

残っている歯の本数やかみ合わせ、定期検診の回数などで変わってきます。一般的に使われているチタン製インプラントは定期的なメンテナンスをすれば半永久的に使用できることが証明されています。反対に、治療後のメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎などのトラブルが発生して、せっかく入れたインプラントが抜けてしまう場合もあります。

Q3インプラントができない場合もありますか?

A3持病のある方や口腔内の状態によってはできない場合があります。

脳疾患、心疾患、糖尿病など、全身疾患のある方、妊娠中の方にはインプラントの処置自体ができない場合もあります。かかりつけの医師に当院からご相談のうえ、可能かどうかを決定いたします。また、むし歯や歯周病など口腔内の状態が極端に悪い方は、そのままインプラント治療をしても長持ちできないため、治療して改善後に改めて判断いたします。

インプラントはメンテナンスによって寿命が変わってくるので、長く使うためにも定期的なメンテナスを行いましょう。

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